平屋にトイレ2つは正解?間取りと費用を解説

「念願の平屋を建てるなら、後悔のない間取りにしたい」と思いますよね。
そこで意外と頭を悩ませるのがトイレの数です。
マンションや多くの平屋では「トイレ1つ」が一般的でした。
最近では30坪~40坪の平屋や4LDKの間取りを中心に、トイレを2つ設置するケースも増えています。
しかし、「本当に2つも必要なの?」「掃除が大変そう…」「費用が高くなるのでは?」という不安もありますよね…
この記事では、平屋におけるトイレ2つ設置するメリット・デメリットから、坪数別の施工間取り事例、気になる費用相場までを徹底的に解説。
これから平屋を計画するみなさんが、よりよい家づくりをするための一つの判断材料としてぜひお役立てください。

このコラムのポイント
- 家族構成に合わせたトイレの数を考える
- キーワードは「感染症対策」「将来を見据えた介護」
- 費用面を考えたメリット・デメリット


Contents
平屋でトイレ2つは本当に必要?後悔しないための結論

結論から先にお伝えすると、4人家族以上の場合や、床面積が30坪を超える(中でも特に4LDK以上の)平屋であれば、トイレを2つ設定することがおすすめです。
平屋は2階建てと異なり、ワンフロアにすべての生活機能が集約され、例えば総2階の30坪と、平屋の30坪ではどうしても平屋の方が各室への動線距離が長くなってしまいます。
そうしたときにトイレが1つしかないことによるストレス(音の問題、トイレまでの距離の問題)が発生しやすい傾向にあると考えます。
トイレ2つがもたらす生活上の5大メリット
- 朝の「トイレ渋滞」が解消される
通勤・通学前の忙しい時間帯、トイレが1つだと順番待ちが発生しがちです。2つあればトイレ渋滞も解消でき、家族間の無用なイライラを防ぐことができます。 - 夜間のトイレ移動が楽になる
平屋は縦か横に長くなる傾向があります。リビング~入口付近にメインのトイレ、寝室付近にサブのトイレを配置することで、夜中に長い廊下を歩かずに済みます。これは老後の生活や、小さなお子様がいるご家庭にとって大きな安心材料ではないでしょうか。 - 来客時に気を遣わなくて済む
来客用のトイレ(玄関近くなど)と家族用トイレ(プライベートゾーン)を分けることで、友人が遊びに来た時も、お互いに気兼ねなくトイレを使うことができます。 - 感染症対策(ノロウイルス・インフルエンザ等)
家族の誰かが感染症にかかった際、トイレを使い分けることで家庭内感染のリスクを低減することができます。隔離生活を送るうえで、使い分けできるトイレがあることは非常に便利です。 - 故障や災害時のバックアップ
万が一トイレが詰まったり故障したりした場合でも、2つあることによって修理までの期間も安心して生活することができます。
平屋でトイレ1つでも大丈夫なケースと後悔の要因
一方で、すべての平屋に2つのトイレが必要というわけではありません。
以下のようなケースでは1つでも十分な場合があります。
- 夫婦2人暮らし、または3人家族
- 延べ床面積が20坪以下のコンパクトな平屋
- 収納スペースや部屋の広さを最優先したい場合
トイレ1つで後悔する典型的なパータン
「コストダウンのために1つにしたけれどやっぱり2つにすればよかった…」という声も多く聞かれます。
よくある後悔の要因は、「朝のトイレ渋滞はやっぱりストレスだった」「寝室から遠くて夜にトイレへ行くのが億劫に感じる」というものです。
1つにする場合は、配置場所をよく検討して住まい心地の良い平屋にしたいですね。

【間取り事例】平屋 トイレ2つの施工例と坪数別レイアウト

ここでは、平屋 トイレ2つの間取りを検討する際に参考となる具体的な配置パターンと、坪数ごとの工夫ポイントをご紹介。
4LDKと3LDK別!トイレ2つの人気配置と動線比較
部屋数が多い平屋4LDKや3LDKでは、トイレの配置によって生活の質が大きく変わると考えます。
パターンA:完全分離型(プライバシー重視)
- 配置
1つは玄関ホール付近、もう1つは家の奥まった寝室エリア付近に配置。 - 特徴
来客用と家族用を明確に分けることができる。音が響きにくく、プライバシー性が最も高い配置。
パターンB:水回り集中型(コスト重視)
- 配置
洗面やお風呂などの水回りエリアに2つのトイレを近接、あるいは隣接させる。 - 特徴
配管工事費を抑えることができる。ただし、朝の身支度の時間に洗面所付近が密になりやすいデメリットもあり。
30坪の平屋
30坪でトイレを2つ設ける間取りの場合、居住スペースを圧迫しない工夫があるとよいでしょう。
- 工夫
0.75帖や0.5帖といったコンパクトなトイレスペースを採用する。 - 場所
デッドスペースになりがちな廊下の突き当りや、ロフト階段のある平屋の場合は階段下を有効活用。
35坪の平屋
35坪あると、比較的余裕をもって2つのトイレを配置できます。
- 工夫
セカンドトイレの近くに簡易的な手洗い器(セカンド洗面)を設けると、掃除や加湿器などの水くみの動線がよく便利。 - 場所
家族の動線(ランドリールームや洗面脱衣室など)と来客動線(玄関付近)に分ける配置を多くの方に採用されている。
40坪以上の平屋
40坪以上の平屋では、バリアフリーやデザイン性を考慮した設計が可能です。
- 工夫
1つは車いすでも入ることができる広めのトイレ(1.5帖~2帖)にする。 - 場所
将来の介護を見据えて、主寝室から直結する配置も検討出来る。
玄関・LDKからのアクセスを考慮した最適な配置ポイント
平屋の間取り成功例で「トイレ2つ」に共通するのは、「音」と「視線」への配慮です。
- LDKからの距離
リビングやダイニングにトイレのドアが直接面していると、音やニオイが気になる…という声も。廊下を挟むか、ドアの位置を工夫して視線を遮ることがおすすめです。 - 玄関からの距離
玄関横のトイレは、帰宅後すぐに使えて便利ですが、玄関でお客様の対応中のシーンで家族がトイレを使いづらいというデメリットも。頻度は高くないと思いますが、玄関ホールから少し奥まった位置に配置するとよいでしょう。

平屋のトイレ2つで増える建築費用とコスト削減策

最も気になるのが平屋 トイレ2つの費用面です。
新築時に2つ設置する場合、どれくらい予算が増えるのか以下の章でご紹介します。
トイレ2つにした場合の総費用相場と坪単価への影響
トイレを1つ増設するための費用は、単純なトイレ代だけではありません。
配管工事費、照明、換気扇、内装工事費などが含まれます。
・増額費用の目安:約40万円~100万円
・ 内訳のイメージ
・便器本体:10万円~40万円(グレードによって異なる)
・給排水工事・施工費・内装費:30万円~60万円(トイレの配置等によって異なる)
・坪単価への影響
トイレ1つ分の面積(約0.5坪~0.75坪)が増えるため、家全体の面積が増える場合は、その分建築費用(坪単価×増床分)も加算されます。
仮に坪単価70万円で0.75坪増やすと、上記設備費に加えて52.5万円かかる計算になります。
※全体の面積を変えずに間取りを調整する場合は、設備費と施工費のアップのみのイメージです。
費用を抑えるための便器・内装材のグレード選択
予算を抑えつつトイレを2つ確保するためのポイントを紹介します。
- メインとサブでグレードを変える
来客も使うメインのトイレは高機能な「タンクレストイレ」を採用し、家族しか使わないサブのトイレは安価な「タンク付きのトイレ」を採用することで、10万円以上の差が出ることがあります。
2階建ての住宅でも1階トイレをタンクレストイレ、2階トイレをタンク付きトイレを採用される方が多くいらっしゃいます。 - 配管経路を短くする
2つのトイレや、キッチン・お風呂などの水回りをある程度近くに集約して配置することで、給排水管の工事費用を抑えることができます。 - 窓や収納をシンプルに
サブトイレには窓を設けず(換気扇のみ)、首脳も既製品の棚を使うなどして造作工事を減らすことで、コスト削減に繋がります。
トイレ1つと2つを徹底比較する5つの重要視点

どちらにするかまだ迷っているという方に、多角的な視点で比較してみましょう。
| 比較項目 | トイレ1つの平屋 | トイレ2つの平屋 |
| 建築費用 | 安い | 40万円~100万円増額 |
| 掃除の手間 | 1か所 | 2か所 |
| 居住スペース | 広く確保できる | 約0.5坪~0.75坪分減る |
| 朝の混雑 | トイレ渋滞のリスク高 | トイレ渋滞のリスク低 |
| 老後の安心 | 移動距離が課題 | 寝室横なら安心 |
| 感染症対策 | 隔離が難しい | 隔離しやすい |
家族構成別おすすめのトイレ数と配置のシミュレーション
- 夫婦のみ(将来も2人)
→トイレ1つで十分。ただし、敷地に余裕があり、老後の寝室用トイレが欲しい場合、感染症対策を考える場合は2つも◎。 - 夫婦+子ども1~2人
→トイレ2つを推奨。特に女の子がいる過程や、思春期を迎えるお子様がいる場合は、2つあるとプライバシーが保たれます。 - 二世帯同居
→基本的には2つ必要。生活リズムが異なるため、親世帯用と子世帯用で分けるのがおすすめです。
家相・風水から見たトイレの配置における注意点
平屋の間取りを考える際、家相や風水を気にされる方も少なくありません。
少しでも気になる方は以下の内容を参考にしてみてください。
避けるべき場所(凶方位)
- 家の中心(太極)
家の中心にトイレがあると、窓がなく換気が悪くなりやすいため、家相的にも物理的にも避けるとよいでしょう。 - 鬼門(北東)・裏鬼門(南西)
一般的に不浄なものを置くのはよくないとされますが、現代の住宅事情では完全に避けるのが難しい場合も多いです。
対策
もし鬼門の方角になってしまう場合は、「常に清潔に保つ」「換気をよくする」「盛り塩をする」などの対策で運気をカバーできると考えられています。
トイレの方角にこだわりすぎて使いにくい間取りになるよりも、毎日の生活で大部分を過ごすスペースの「清潔・換気・日当たり」を重視することが家づくりにおいておすすめです。
余談ですが、我が家のトイレは鬼門に位置しているので、盛り塩と開運カラーのペンダントライトを採用し、窓がないので、明るい空間になるよう照明計画を検討しました!

まとめ

平屋におけるトイレ2つの設置は、初期費用やスペースの問題はあるものの、「朝のトイレ渋滞解消」「家族の感染症対策」「老後の安心」という長期的なメリットが大きい選択であります。
特に以下の条件に当てはまる方は、トイレ2つの導入を前向きに検討してみるのはいかがでしょうか。
- 4人以上の家族構成である
- 30坪以上の広さを確保できる
- 将来、自宅で長く快適に暮らしたい
- 来客が多くトイレは分けたい
希望する坪数(30坪・35坪など)の中に、無理なくトイレを2つ配置できるかを確認してみましょう。
ハウスメーカーや工務店に「トイレを2つ入れた場合の平屋間取りプラン」を作成してもらい、具体的な動線や広さを視覚的にチェックすることをおすすめします。
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